羽柴秀吉判物 唐川・布施・高田百姓中宛

天正元年(1573)、浅井氏攻めの功績により、織田信長から北近江三郡を与えられ、初めて領国付の城主となった秀吉は、翌年から琵琶湖半の今浜に築城を始めた。本書は、築城にあたり、秀吉が伊香郡唐川・布施・高田(長浜市高月町唐川・布施・東高田)の住人に対して、鍬や鋤などの道具を持参して、今浜まで普請の手伝いに来るよう命じたもの。公家や商人、僧侶や侍など身分に関係なく、一軒に一人ずつ出役するよう命じている。<br /> 長浜築城の経過がわかる文書は、ほかに坂田郡平方の名主・百姓宛、浅井郡下八木の地下人宛の二通が現存しており、長浜築城が北近江三郡の住民の協力のもとなされた一大事業であったことがうかがえる。

項目 内容
資料名称 羽柴秀吉判物 唐川・布施・高田百姓中宛
権利 著作権なし-他の法的制限あり
分野カテゴリ 古文書
時代カテゴリ 安土桃山時代
員数 1巻
材質技法 紙本墨書
寸法(cm) 縦22.0、横36.0
時代・制作年 (天正2年⦅1574⦆)7月16日
所蔵 長浜城歴史博物館
登録番号 A246