大日本中国吉備中山全景
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清水節堂(1876ー1951)は、長浜市大路町出身の画家。十代で地元の絵師・中川耕斎の弟子となり、その後、東京に出て研鑽を積んだ。各地を遊歴し、昭和3年から昭和6年(1931)頃まで、仏教系宗教法人福田海に身を寄せ岡山県に滞在した。福田海の拠点は、吉備津彦神社と吉備津神社の鎮座する吉備中山にあり、本作はこの地の風景を描いたもの。横長の画面の上部に山容を大きくとらえ、山間には吉備津神社の比翼入母屋造(吉備津造り)の赤い屋根や、吉備津彦神社の鳥居が見える。麓には、美しい松並木が並ぶ参道と田園風景が広がり、民家や田畑のほか、往来を行く人々の姿も確認できる。大らかな筆遣いで、雄大な吉備中山と山麓の集落の姿を情緒豊かに伝える。
項目 | 内容 |
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資料名称 | 大日本中国吉備中山全景 |
分野カテゴリ | 絵画 |
時代カテゴリ | 昭和時代 |
作者 | 清水節堂筆 |
員数 | 1面 |
材質技法 | 紙本淡彩 |
寸法(cm) | 縦42.5、横131.3 |
時代・制作年 | 昭和3年(1928) |
所蔵 | 長浜城歴史博物館蔵 |
登録番号 | B1178-08 |