企画展「長浜戦国総選挙!」
会期:令和7年(2025)8月2日(土)~9月2日(火・祝)
前期展示/8月2日(土)~8月24日(日)
後期展示/8月26日(火)~9月23日(火・祝)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
ギャラリートーク
日 時:令和7年(2025)8月23日(土)午前10時30分から午前11時30分
会 場:長浜城歴史博物館2階展示室
参加費:無料(ただし、聴講には入館料が必要です)
開催趣旨
戦国期に北近江を支配した浅井長政と織田信長が戦いを繰り広げ、のちの天下人となる羽柴秀吉(豊臣秀吉)が、初めて城持ち大名となった地が長浜です。
また、長浜では、浅井・朝倉軍と織田・徳川軍が戦った姉川の戦い、秀吉と柴田勝家が織田家の後継者の地位を巡って争った賤ケ岳合戦など有名な合戦が行われ、乱世という激動の時代の舞台となったこの地では多くの武将が活躍し、当地ゆかりの武将たちが全国へその名を馳せていきました。
戦国の聖地とも称される長浜市、秀吉が築いた長浜城跡に建つ当館では、開館以来、長浜ゆかりの武将や戦国関係の資料を収集してきました。開館以来初の試みとなる本展では、当館収蔵品の内、戦国期に活躍した人物の人気投票を行い、選出された上位10名の人物に関する資料を展示します。
人気投票の結果
1位 | 石田三成 | 328票 |
2位 | 浅井長政 | 106票 |
3位 | 織田信長 | 104票 |
4位 | 藤堂高虎 | 83票 |
5位 | 徳川家康 | 74票 |
6位 | 豊臣秀吉 | 73票 |
7位 | 豊臣秀長 | 34票 |
8位 | 加藤清正 | 30票 |
9位 | 小堀政一(遠州) | 23票 |
10位 | 淀殿 | 17票 |
投票数1,029票、たくさんの投票ありがとうございました!
主な展示資料

石田三成像 前田幹雄筆
1幅 絹本著色 昭和55年(1980) 当館蔵
坂田郡石田村(長浜市石田町)出身で奉行として豊臣政権を支えた石田三成の肖像画。
埋葬されていた三成の頭蓋骨のデータから復元した顔をもとに描いたもので、ありし日の三成の風貌をしのばせる。

長浜市指定文化財 鉄朱漆塗六十二間筋兜
明珍信家作 1領 天文7年(1538) 大安養神社蔵
戦国期に北近江を支配した浅井長政が、大安養神社(長浜市安養寺町)に寄進したと伝わる兜。兜鉢裏側の銘から、天文7年に室町時代後期の有名な甲冑師・明珍信家が制作したことがわかる。朱漆や兜左右に付く黒熊毛の吹返しなどは後補であるが、長政所用にふさわしい堂々たる作風の兜である。

織田信長黒印状 羽柴秀吉宛(部分)
長浜市指定文化財 1幅 紙本墨書 (天正9年[1581])8月20日 当館蔵
織田信長が、毛利方の吉川経家が守る鳥取城を包囲する羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)に宛てた書状。城内で餓死者が出ていることは天罰であると述べ、明智光秀らを援軍に送り、自らも出陣する意向を伝える。秀吉の中国攻めの中でも重要な鳥取城攻めの状況がわかる貴重な史料。
![羽柴長秀判物 古橋助[ ]・淡路・左京宛](/sites/default/files/inline-images/r7-2-4-4.jpg)
羽柴長秀判物 古橋助[ ]・淡路・左京宛
長浜市指定文化財 1通 紙本墨書 天正3年(1575)11月11日 当館蔵
2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主役・羽柴長秀(のちの秀長)が、古橋村(長浜市木之本町古橋)の代官に250石を与え、用水を維持するよう伝える。秀吉、秀長兄弟が長浜城にいた時の文書で、秀長が兄・秀吉のもと伊香郡内の一部地域の支配を任されていたことがわかる。

長篠合戦図屏風
6曲1隻 紙本著色 江戸時代(19世紀) 当館蔵
天正3年(1575)、武田勝頼率いる武田軍を織田信長と徳川家康の連合軍が設楽原(愛知県新城市)で破った長篠合戦を描いた屏風。この戦いでは、長浜城主であった秀吉も織田軍の一員として参戦している。馬防柵と火縄銃を効果的に用いた織田・徳川軍が武田軍を迎え撃つ様子が描かれている。