仏涅槃図
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中世の土豪として知られる下坂氏の菩提寺・不断光院に伝来した涅槃図である。仏涅槃図は、インドのクシナガラにおいて釈迦が臨終を迎えた場面を描いたもので、沙羅双樹の下で臥す釈迦を中央に、周囲には、菩薩や天部、弟子や動物たちが釈迦の入寂を嘆き悲しむ様子が描かれている。本作には、修理の際に貼り直したと推定される裏書が残っており、元禄2年(1689)に、近隣の集落からの勧進により制作されたことが判明する。<br /> また、裏書には「土田村称名寺暫住叟/画師 西悦法師」という墨書が残る。称名寺(犬上郡多賀町)は、不断光院と同じ浄土宗寺院であるが、画師である西悦法師(生没年不詳)の詳細は不明である。
項目 | 内容 |
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資料名称 | 仏涅槃図 |
分野カテゴリ | 絵画 |
時代カテゴリ | 江戸時代 |
時代・制作年 | 元禄2年(1689) |
所蔵 | 長浜城歴史博物館蔵 |