田中吉政像

近江国浅井郡(滋賀県長浜市)の出身の戦国武将である田中吉政(1548ー1609)の肖像画。吉政は、秀吉の長浜城主時代に家臣となり近江衆の一人として活躍した。のち豊臣秀次(1568―95)の近江八幡入封にともない、その宿老となって秀次を補佐した。関ヶ原合戦では東軍に属し、石田三成を捕えるなどの軍功によって、慶長6年(1601)、筑後国(福岡県)柳川城主となる。本図の吉政は、巴紋を散らした白い小袖に薄青色の袴を着用し、上畳に坐す。左眼下から鼻、唇にかけて傷跡が見えるが、『武家事紀』によると、秀次に仕えていた頃に負傷したものといわれる。

項目 内容
資料名称 田中吉政像
分野カテゴリ 絵画
時代カテゴリ 江戸時代
員数 1幅
材質技法 絹本著色
寸法(cm) 縦71.6、横34.0
時代・制作年 江戸時代(17世紀)
所蔵 長浜城歴史博物館蔵
登録番号 B1137